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科研・若手研究(完了報告)

「公立高校縮小期の地方県教育委員会による高卒進路トラックの再編に関する研究」

(研究代表:中村知世 課題番号:20K13923 補助事業期間:令和2年度~令和6年度)が完了しました。


本研究は、人口減少期における地方県の公立高校再編政策が、高卒後の進路トラック──都市部大学進学と地元定着につながる進路トラック──の構造にどのような影響を与えているかを明らかにすることを当初の目的とした。


青森県を中心に、高校の再編動向の分析を進めた結果、周辺地域ほど再編が急速に進む一方で、都市部の高校ほど維持される傾向が統計的にも確認できた。そうした傾向に、ジェンダーの視点を導入したうえでさらに分析を進めた結果、単純化して説明すれば女性化された能力育成の領域と考えられる高校は縮小・消滅しやすく、男性化された能力育成の領域である高校は生き残りやすいという傾向が明らかになった。


戦後の高校教育は「男性教育」を標準とし、女子教育を「改善・向上」させるという非対称的な見方に基づいて共学制を実施した。さらに高度経済成長期にかけて、共学制の内部で実質的な別学状態やジェンダーによる進路選択の秩序を残してきた。こうした歴史的背景を踏まえ、青森県における高校再編の動向をとらえた結果、再編整備を経て新たなジェンダー秩序が構成されていることを明らかにした点に、本研究の学術的・社会的意義がある。


 
 
 

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